[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
リヨン第2大学
元記事公開日:
2025/04/04
抄訳記事公開日:
2025/04/23

覆面の人物が乱入、講義を妨害 リヨン第2大学

Réaction de l’université suite à l’interruption du cours d’un enseignant mardi 1er avril

本文:

 リヨン第2大学は4日、講義中の教室に覆面をした人物約15人が押し入り、講義を妨害する事件があったと発表した。大学側は関係機関に通報し、すでに検察当局が捜査を始めたとしている。

 発表によると、事件が発生したのは1日。階段状の教室で行われていた講義に突然乱入し、講義中の教員を侮辱する言葉を投げるとともに、自らの主義主張を繰り返し叫んだ。教員は講義を中断したまま教室を去ったという。

 同大は「このような行為は到底看過できず、最大限の力を持って非難する。教育に携わる関係者にあらゆる支援を行うとともに、学問の自由を尊重し守り抜くことを改めて確認する」などと表明。また被害を受けた教員を保護する措置なども講じたという。

<DW編集局からおことわり>

 リヨン第2大学や高等教育・研究省が公式発表したプレスリリースでは、当時の具体的な状況や犯人の思想背景などには一切触れられていませんが、現地メディアの報道(4月2日付ル・モンド紙記事)によると、乱入したのは「親パレスチナのデモ参加者」(des manifestants pro Palestine)、いわゆる「イスラム左翼主義者」(islamogauchiste)とされており、侵入の際に「シオニストめ、人種差別主義者め、お前らのほうこそテロリストだ」(«Sionistes, racistes, c’est vous les terroristes !»)などと叫んだということです。

(フランス担当フェロー・内田遼)

[DW編集局]