[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省
- 元記事公開日:
- 2025/04/04
- 抄訳記事公開日:
- 2025/04/23
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講義妨害は「正当化の余地なし」 MESRが非難声明
- 本文:
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リヨン第2大学で覆面の人物が突然教室に乱入して講義を妨害した事件をめぐり、高等教育・研究省(MESR)は4日、事件を非難する声明を発表した。
事件は4月1日に発生した。MESRは事件について「断じて受け入れられず、正当化の余地は全くない」とし、リヨン第2大学には「最大限毅然とした対応」を取るよう求めた。また「この事件で有罪とされた学生は相応の処罰を受けなければならない」とも指摘した。
MESRの声明によると、講義を妨害された教員は大学の指針に沿い、構内でイスラム教徒がラマダン(断食月)の断食を行うことを認めなかったという。大学側はこうした断食を公共の秩序を乱しかねない行為ととらえており、MESRは「大学側の権利であり役割だ。わが省も全面的に支持する」としている。
そのうえでMESRは「大学は法を尊重する全ての表現の自由が保障される場であるが、講義を妨害した人物の行為はこの原則とは全く反対であり、われわれとしては一切受け入れられず、また受け入れるつもりもない」と声明を結んだ。
[DW編集局]