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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2025/04/25
- 抄訳記事公開日:
- 2025/05/08
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2024年「通常型」に1,713件採択、8億1,100万ユーロを支援 ANR
Les résultats définitifs de l’Appel à projets générique (AAPG) 2024
- 本文:
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フランス国立研究機構(ANR)は4月25日、2024年に「通常型公募」(AAPG:Appel à projets générique)の区分で採択したプロジェクトが1,713件となり、支援総額が8億1,070万ユーロになったと発表した。
AAPGはANRの資金支援としては最も件数が多い区分で、同年のプロジェクト件数ベースで82%を占める。AAPGはさらに「若手研究者支援(JCJC)」「単独チームの研究の支援(PRME)」「共同研究(PRC)」「国際共同研究(PRCI)」「企業との共同研究(PRCE)」の5種類に細分化している。
2024年の内訳は、JCJCが396件、PRMEが87件、PRCが923件、PRCIが186件、PRCEが121件。プロジェクト1件あたりの平均支援額は47万3,000ユーロ(前年46万2,000ユーロ)で、前年比2.4%の増となっている。AAPG全体への応募数は7,017件だったため、採択率は24.4%(同24.3%)と、前年並みの水準となった。
資金の配分先として最も多いのは高等教育機関(大学とグランドゼコール)で、金額ベースで全体の36%を占めている。次いで国立科学研究センター(CNRS)(33%)、国立保健医学研究所(INSERM)(10%)――などが続く。
政府は「優先研究プログラム」などの枠組みで国策上重要な領域の研究開発を重点的に支援しているが、ANRは、そうした枠組みとは別にこのAAPG枠でも、国として優先度が高い領域の研究を40件を採択し、それらの領域を”追加支援”している。2024年の内訳は次の通りである。
▽人工知能(AI)[1,040万ユーロ、17件]
▽人文社会科学[390万ユーロ、9件]
▽量子技術[170万ユーロ、3件]
▽希少疾患への移行研究[160万ユーロ、3件]
▽脳の成長障害による自閉症[110万ユーロ、2件]
▽数学(2024年から追加)[90万ユーロ、2件]
▽政府指定の研究インフラ施設(IR)や国際的な研究機関により運営されているデータの利活用(2024年から追加)[140万ユーロ、2件] [DW編集局]