[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2025/05/15
抄訳記事公開日:
2025/05/28

オープンアクセスの割合が88.6%に ANR支援の成果物、5年連続上昇

Baromètre science ouverte de l’ANR : 88,6 % des publications en accès ouvert en 2024

本文:

 国立研究機構(ANR)は15日、資金支援したプロジェクトが2023年に発表した論文などのうち、翌24年にオープンアクセス状態になった成果物の割合が88.6%だったと発表した。

 ANRは、政府の投融資計画「フランス2030」などの一環として支援したプロジェクトについて、オープンとなった前年発表の成果物の割合などを毎年発表している。ANRによると、2019年にはその割合は65.3%にとどまっていたが、20年には70.9%、21年には84.6%、22年には85.6%、23年には87.1%だった。一貫した上昇傾向が続き、過去5年間で23.3%の伸びを記録したことになる。

 ANRは「オープンアクセス政策の展開やその効果の測定」「ANR支援のプロジェクトが公表した成果物の割合の測定」「ANR支援のプロジェクトのメンバーが特に重視する成果物の可視化」に重きを置いている。

 なおANRが毎年発表する「ANRオープンサイエンス指標」は、近年アカデミアで広く使われている会員制の学術出版支援サービス「Crossref」の公表資料にもとづいており、▽Crossrefの最終報告書のなかの「出版・コミュニケーション」のセクション、▽政府の投融資計画「フランス2030」で毎年集められる資金、▽ポータルサイト「HAL-ANR」「OpenAlex」「Web of Science」においてコード「ANR-16-IDEX-0001」でヒットするデジタルオブジェクト識別子(DOI)――を対象としている。

[DW編集局]