4月23日、中国気象局と国家インターネット情報弁公室は、人口知能（以下、AI）を活用した気象サービスの健全かつ秩序ある発展の促進および規制を目的とした「人工知能気象応用サービスに関する弁法」を公布し、今年6月1日に施行される。

この弁法は、特定分野におけるAIの応用を促進、規制する中国で初めての規定で、総体国家安全観を堅持してイノベーションの推進と法に基づくガバナンスを組み合わせ、気象応用サービスに対する包括的、段階的な監督を行う。また、データの公開、アルゴリズムモデルの開発、AI活用に関する具体的な政策支援・促進措置を提案し、AIによる気象監視、早期警報、予測、予報などの気象サービスへの応用を構築する。併せて、気象当局が国際気象分野におけるAI活用サービスの開発とガバナンスに参画するための規制を定めている。

中国気象局は、気象応用サービスにおける「AI＋」行動計画を推進し、企業、大学、研究機関などの共同研究・ガバナンスに関する体系を構築し、社会全体で気象分野におけるAIの研究と応用を共同で進めることで、気象に関する科学技術力と社会サービスの近代化により気象業務の高い発展を推進する。

なお、この弁法の条文（中国語）は下記のとおり。
https://www.cac.gov.cn/2025-04/30/c_1747718893685033.htm

[DW編集局]