[本文]
-
- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2025/05/07
- 抄訳記事公開日:
- 2025/06/03
-
NIHとCMSが提携:医療保険データへのアクセスを通じて自閉症研究を推進
- 本文:
-
(2025年5月7日付、国立衛生研究所 (NIH)による標記発表の概要は以下のとおり)
NIH はメディケア・メディケイド・サービスセンター (CMS) と連携して、リアルワールドデータのプラットフォームを構築する。このプラットフォームでは、保険請求データ、電子医療記録、個人用ウェアラブルデバイスから得られるデータを活用した、高度な研究を推進する。
本パートナーシップは、自閉症スペクトラム障害(ASD)の根本原因解明に向けた研究の推進に焦点を当て、機密性の高い健康情報を保護しながらデータを統合・連携し、将来的には慢性疾患に関する研究への応用を目指すものである。これは、トランプ大統領および保健福祉省(HHS)のロバート・F・ケネディ・ジュニア(Robert F. Kennedy, Jr)長官が掲げる重要政策課題の一つである。
NIHとCMSの両チームは、ASDと診断されたメディケアおよびメディケイド加入者を対象に、CMSの「研究データ開示プログラム」に基づくデータ利用契約を締結する。この試行的な研究を通じて、慢性疾患の病因、治療法、さらにはその経済的負担に関する理解を深めるための、画期的なNIHデータプラットフォームの継続的な構築・発展が図られる。
研究は、以下の主題に注力する。
1)自閉症診断の経時的傾向
2)特定の医療および行動介入による健康アウトカム
3)人口動態および地域別の医療アクセスとその格差
4)家族と医療システムに対する経済的負担 [DW編集局]