[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2025/05/09
抄訳記事公開日:
2025/06/03

FDAとNIH、栄養科学に関する共同研究プログラムを発表

FDA and NIH announce innovative joint Nutrition Regulatory Science Program

本文:

(2025年5月9日付、国立衛生研究所 (NIH)による標記発表の概要は以下のとおり)

食品医薬品局(FDA)とNIH は本日共同で、米国民の食品と食生活の質を向上させることを目的とした、革新的共同研究イニシアチブ「栄養規制科学プログラム(Nutrition Regulatory Science Program)」を発表した。本プログラムは、政権が掲げる「米国を再び健康にする」との公約の実現を支える重要な施策と位置づけられている。

現在、米国では食生活に起因する慢性疾患が増加しており、NIHとFDAはこれに対処するために、科学研究への投資を通じてその根本原因の解明を図るとともに、米国の子どもたちの健康を積極的に保護するための取り組みを進めている。

本イニシアチブは、以下のような科学的課題に取り組み、食品および栄養に関する効果的な政策措置を導くための科学的根拠の創出を目指す:
1)超加工食品が人の健康に及ぼす影響とそのメカニズム
2)特定の食品添加物が代謝機能に及ぼす影響や、慢性疾患の発症に寄与する可能性
3)母体および乳児期の食事摂取が、自己免疫疾患を含む生涯の健康に及ぼす影響

本プログラムにおいては、FDAが規制科学に関する専門知を提供し、NIHが研究の公募・審査・管理のためのインフラを担う。また、慢性疾患、栄養学、毒物学、リスク分析、行動科学、化学といった多様な分野の専門家が参画し、栄養・食品科学の水準向上を図る。

[DW編集局]