[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/05/08
抄訳記事公開日:
2025/06/09

エコデザイン規則が適用開始

EU consumers to save energy with new limits to 'standby' modes of electrical appliances

本文:

(2025年5月8日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

スタンバイ、オフモード、ネットワークスタンバイ時における電気機器のエネルギー消費に関する改正EU規則が、2025年5月9日より適用される。2023年4月に正式に採択された新たなエコデザイン規則には、「スタンバイ」モード時の電気製品に対する制限の改正が盛り込まれている。

この改正は、近年の技術進歩を考慮したものであり、Wi-Fiルーターやワイヤレススピーカーなど、低電圧の外部電源を使用する製品にも制限を拡大する。EU域内でこうした製品の販売量が増加していることを踏まえ、電動家具および建築物要素(電動昇降式デスク、ブラインド、カーテンなど)にも初めて制限が課されることになった。

これらの新たな措置により、2030年までに年間4TWhの電力節約が見込まれている。これは、マルタの年間電力消費量のおよそ2倍に相当し、100万台以上の電気自動車に電力を供給するのに十分な量である。また、年間140万トンのCO2排出削減効果も期待されている。

消費者は光熱費の削減という恩恵を受けることが見込まれており、既存の電気機器が、より厳しい基準を満たす新しい製品へと段階的に置き換えられていく中で、2030年までに年間5億3,000万ユーロの節約が達成され、その後もさらなる削減効果が期待されている。

新たな規則では、「スタンバイ」モード時のエネルギー消費に関する詳細な情報を公開することが義務付けられ、消費者が情報に基づいた購入判断を行うことが可能になる。

[DW編集局]