（2025年5月13日付、科学技術部、中国人民銀行、金融監督管理総局、中国証券監督管理委員会、国家発展改革委员会、財政部、国務院国有資産監督管理委員会発表の概要は以下のとおり）

科学技術部、中国人民銀行など7部門が、科学技術の高度な自立を支援する15項目の金融政策を策定し、全国に通達した。この政策は、長期・多層的な資本を研究開発から産業化まで流通させ、国家重点研究分野とハイテク中小企業への資金供給を強化することで、資本と技術の好循環を構築することを目的としている。

（１）「国家創業投資引導基金」を創設し、研究成果と新興産業を迅速に生産力へ転換
（２）金融資産投資会社の試行を18省へ拡大、保険資金と年金基金をベンチャー投資に活用
（３）国有ベンチャー投資の出資・評価・退出制度を刷新し、長期・忍耐資本を確保
（４）地域株式市場の持分譲渡と二次市場ファンドを整備し、投資回収ルートを多様化
（５）借換え枠を拡大し、国家重大プロジェクトや設備更新へ低利・長期資金を集中投入
（６）銀行の科学技術金融専門機関の設置と10年間のM&A向け融資でイノベーション支援を強化
（７）金融機関の内部評価制度を改め、政策金融機関が技術重点企業を継続的に支援
（８）科学技術型企業の上場支援と北京取引所の改革で企業の資金調達を促進
（９）科学技術型企業向け債券市場創設と信用デリバティブで低利長期の資金を幅広く確保
（10）全期間対応型科学技術保険などで重要技術やサイバーリスクの損失を軽減
（11）利子補給・担保制度・税制優遇で政府基金をディープテック分野へ誘導し社会資本を喚起
（12）全国イノベーションポイント制で中小企業を可視化し、借り換えや担保制度と連携
（13）北京・上海・大湾区などで金融イノベーションを実施し成功モデルを全国へ展開
（14）「一帯一路」構想諸国と科学技術金融における交流・協力支援と人材育成
（15）統括機構を設置し部門間連携・評価・情報共有を強化し、政策実行を徹底

[DW編集局]