[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2025/05/13
抄訳記事公開日:
2025/06/10

米国とサウジアラビア、エネルギーおよび重要鉱物分野で協力強化

United States and Saudi Arabia Strengthen Alliance with Energy & Critical Mineral Deals

本文:

(2025年5月13日付、エネルギー省(Department of Energy:DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEのクリス・ライト長官は本日、サウジアラビアのエネルギー大臣および産業・鉱物資源大臣と、エネルギー協力に関する覚書(MOU)および重要鉱物に関する協力覚書(MOC)に署名した。ライト長官は、トランプ大統領率いる米国政府代表団の一員として本協定に署名したものであり、今年4月に同長官がサウジアラビアを訪問した際に、MOU署名の意向が表明されていた。これらの署名は、トランプ大統領が本日発表したサウジアラビアからの6,000億ドル規模の投資コミットメントとも軌を一にするものである。
エネルギー協力に関するMOUは、両国におけるエネルギーインフラのイノベーション、開発、展開の可能性を探るとともに、発展途上国へのクリーン調理ソリューションの普及にも取り組むものである。またこのMOUでは、石油精製および精製製品取引、発電技術と電力貯蔵システム、人工知能(AI)を活用したプロジェクトなど、幅広い分野における連携と、エネルギー駆動型のイノベーションの実装を加速させる意向が示されている。

さらに、両国は、民生用原子力エネルギー分野においても、安全性・セキュリティ・不拡散に関するプログラムを含む協力に合意しており、職業訓練と人材育成、米国製の第3世代改良型大型炉技術および小型モジュール炉(SMR)の活用、ウランの探査・採掘・精鉱、核廃棄物の安全かつ確実な処分といった項目が盛り込まれている。

両国は、重要鉱物の採掘および加工におけるサプライチェーンの強化・確保を目的とした協力覚書(MOC)にも署名した。この枠組みにより、精錬・処理施設の整備、探査・採掘・加工技術の革新を支える人材育成および研究機関との連携などを含む合弁事業や投資機会の模索が進められることとなる。

[DW編集局]