[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦研究技術宇宙省(BMFTR)
元記事公開日:
2025/05/13
抄訳記事公開日:
2025/06/11

PFI 20年:ドイツ研究体制のレジリエンスと国際競争力を支える礎

Dorothee Bär: Pakt für Forschung und Innovation ist Fundament für Wohlstand und Fortschritt

本文:

(2025年5月13日付、ドイツ連邦研究技術宇宙省(BMFTR)の標記発表の概要は以下のとおり)

研究イノベーション協定(PFI)は、今年20周年を迎え、これを記念する式典がベルリンで開催された。PFIは、連邦政府および各州政府が、大学外の五大研究機関、ドイツ研究振興協会(DFG)、ヘルムホルツ協会(HGF)、フラウンホーファー協会(FhG)、マックスプランク協会(MPG)およびライプニツ協会(WGL)を制度的に支援する枠組みである。

PFI第四期は2021年から2030年にかけ、両政府によって総額約1,200億ユーロの助成が予定されており、その約70%(約840億ユーロ)を連邦政府が負担する。

政界・学術界・産業界の代表者が集った式典では、ベア(Dorothee Bär)BMFTR大臣は次のように述べた:
「PFIは成功を収めてきた。20年にわたり、連邦政府と科学研究機関は緊密に連携し、ドイツの研究の質、機動力、独立性を確保してきた。この取り組みにより、ドイツは科学の拠点として強化され、同時にドイツの繁栄と進歩の礎が築かれた。とりわけ今日のような時代には、レジリエントで、ネットワーク化され、かつ最大限に開かれた科学システムが求められている」

PFIは2005年に創設され、現在ではFhG、HGF、WGL、MPGに加え、ドイツ科学評議会およびDFGが戦略的パートナーとして参画している。本協定の目的は、安定的な資金提供と戦略的目標の共有により、ドイツの研究環境における遂行能力を強化することである。

こうした取り組みにより、PFIは、ドイツが科学・イノベーション分野における主導的な立場を一層強化するための原動力となっている。

PFIの特徴は、資金支援の信頼性、機動力、卓越性にあり、計画の安定性が最先端研究とイノベーション拠点の競争力の土台を形成している。各研究機関は契約当事者として、構造改革の推進および社会的課題への対応にコミットしている。

[DW編集局]