[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ研究振興協会(DFG)、科学審議会(WR)
元記事公開日:
2025/05/22
抄訳記事公開日:
2025/06/13

「エクセレンス戦略」の第2期公募: 70のエクスレンス・クラスター選定

Entscheidungen in zweiter Wettbewerbsrunde der Exzellenzstrategie: Exzellenzkommission wählt 70 Exzellenzcluster aus

本文:

(2025年5月22日付、ドイツ研究振興協会(DFG)と科学審議会(WR)の標記共同発表の概要は以下のとおり)

助成中の57件のうち45クラスターが継続となり、新たに25件が選定された。支援期間は2026年1月1日より7年間で年間支援金額は総額5億3,900万ユーロが予定されている。

大学院の先端研究を強化するために連邦政府と州政府が共同で助成するエクセレンス戦略の第2期公募では、国際専門家委員会と連邦および州の科学大臣によって構成されるエクセレンス委員会が98の申請案件から70クラスターを選定した。選定されたクラスターと実施大学のリストは次のURLから参照できる。https://www.dfg.de/resource/blob/357306/d30d1e74292e59897f232887ee66b823/250522-exstra-liste-karte-exc-data.pdf

今回提案のあった98件のうち57件は2019年以来支援を受けているクラスターからであった。一方、新しい提案については第一段階の概要提案に2022年末までに143件の申請があった。専門家委員会の審査の結果、このうち41件について第二段階へ進むことが認められた。既存クラスターと新規提案を合わせ47大学から98件の申請があった。

2024年11月から2025年2月にかけて、32パネル、400名以上の研究者(90%は外国人)による評価が行われ、その結果をもとに5月22日にエクセレンス委員会の会合で最終決定が行われた。
70のクラスターには、国内13州からのべ43大学が参加することになった。このうち、単独大学によるクラスターは43件、2つの大学の共同クラスターは18件、三つ以上の大学の共同クラスターは9件であり、ほとんどすべてのクラスターには公的研究機関が参加している。

エクセレンス・クラスターに対する予算は、75%は連邦政府、25%は大学の所在する州が負担する。なお、申請金額と予算の関係から、どのクラスターも満額支援とはならず、要望金額より24%減額される予定である。

エクセレンス大学については、現状支援されている10大学の評価が今秋から行われる。今回の第2期公募の結果を受けて合計15校が応募資格を有することになった。。第1期の選定(2019年)では10大学と3大学共同クラスターの計11エクセレンス大学が支援を受けている。今回の決定により、1拠点が申請資格を満たさなくなったため、継続してエクセレンス大学への申請要件を満たすことのできるのは10拠点となった。第2期のエクセレンス大学の決定は2026年10月、支援開始は2027年1月の予定である。

[DW編集局]