[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
保健福祉省(HHS)
元記事公開日:
2025/05/22
抄訳記事公開日:
2025/06/16

「米国を再び健康に」委員会、小児慢性疾患危機に関する評価報告書を発表

MAHA Commission Unveils Landmark Report Exposing Root Causes of Childhood Chronic Disease Crisis

本文:

(2025年5月22日付、保健福祉省(HHS)の標記発表の概要は以下のとおり)

「米国を再び健康にする(Make America Healthy Again: MAHA)大統領委員会」は本日、小児慢性疾患の蔓延に関する評価報告書を公表した。これは、トランプ大統領が同委員会を設立し、小児の健康に関する評価を実施するよう命ずる大統領令に署名してから、わずか98日後の発表となった。

報告書は、現在の米国において6歳以上の小児の肥満率が20%を超え、10代の前糖尿病有病率が過去20年で倍増し25%以上に達していること、さらに小児がん発症率が19歳以下で40%上昇していることなど、深刻な現状を示している。そして、これらの潜在的な要因として不健康な食生活、環境化学物質の蓄積、運動不足と慢性的なストレス、過剰な薬の処方の4つを特定し、今後の取り組みに向け基盤となる情報を提供している。

MAHA委員会は、こうした状況を打開するためには、科学的厳密性に基づく研究支援と戦略的な政策立案が不可欠であると強調している。今後、評価結果を基に「子どもたちを再び健康にする戦略」の策定を進める方針である。国立衛生研究所(NIH)、米国食品医薬品局(FDA)、およびメディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)は、小児慢性疾患に対する包括的な対策を講じるとともに、AIを活用したリアルタイム監視や、科学研究の再現性向上に向けた取り組みも進めている。

[DW編集局]