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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2025/05/15
- 抄訳記事公開日:
- 2025/06/18
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国際科学パートナーシップ基金(ISPF)の評価枠組みに関する発表
International Science Partnerships Fund (ISPF): evaluation framework
- 本文:
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(2025年5月15日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
DSITは、「国際科学パートナーシップ基金(ISPF)」の評価に関する基本的な考え方と今後の実施方針を明示する評価枠組みを公表した。ISPFは、他国との国際的な研究・イノベーション(R&I)パートナーシップの支援を目的として設立され、DSITの国際的な資金支援(政府開発援助(ODA)および非ODA)を統合した単一の制度にまとめられた。
ISPFは5段階にわたって包括的に評価される(本評価枠組みの策定は第1段階)。R&Iによる成果の顕在化には時間を要するため、DSITは第5段階(影響評価)の詳細策定は現時点では時期尚早と判断し、本評価枠組みは第2~4段階(プロセス評価、費用対効果評価(VfM評価)、有効性評価)に焦点が置かれている。その主な構成要素と特徴は、以下の通りである。
・変革の理論(Theory of Change:ToC)に基づき、混合的な方法論を採用している。ToCは介入がどのようにして期待される成果をもたらすかを説明する「プログラム理論」を提供する。
・ToCの全構成要素は、今後のモニタリングおよび評価のための一連のパフォーマンス指標に落とし込まれている。これには、推奨される指標とエビデンスの情報源、さらにベースラインやベンチマークの策定に関する提言が含まれる。
・本評価枠組みでは、有効性および費用対効果を推定するための3つの統合的手法(ルーブリックに基づくVfM評価法、定性比較分析(QCA)、投資収益率によるアプローチ)も導入されている。
・特定のISPFプログラムを対象とする約20件の長期的・詳細なケース・スタディの実施を推奨している。これらのケース・スタディは、ToC全体にわたるエビデンスを複数の情報源に基づいて収集し、有効性評価およびVfM評価に資するデータを提供する。
[DW編集局]