(2025年6月2日付、国防高等研究計画局(DARPA)の標記内容の概要は以下のとおり)

国家の食料供給を保護することは、安全保障上の最優先事項の一つである。DARPAの生物技術局(Biological Technologies Office: BTO)は、自然発生および人為的脅威の双方から農業を守るための新たな能力構築を目的として、新規イニシアチブ「Ag x BTO」を通じて革新的な提案を公募している。

本公募では、以下の5つの重点分野におけるソリューションを広く求めている：

1. 化学的・生物学的脅威の監視および検出に資する早期警告システムの高度化
2. 農業分野の脅威を防ぐための迅速対応型の対策手段の開発
3. 長期的脅威を克服するための作物保護手段の大幅な加速と拡充
4. 農業システムに対する統合的かつ包括的な脅威予測およびモデリング技術の構築
5. 人為的介入の有無を評価し、その発生源を特定するための新規手法の開発

DARPAのBTO局長は、「本イニシアチブの目標は、農業の防衛における将来のイノベーションをサプライチェーン全体にわたって促進することにある」と述べている。

提案の提出期限は2025年8月31日までで、選考を通過したチームは、ワシントンD.C.地域で開催予定のワークショップおよびフォローアップ・ピッチデーへ招待される可能性がある。

[DW編集局]