[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2025/05/29
抄訳記事公開日:
2025/06/26

DOE、次世代スーパーコンピューター「ダウドナ」開発計画を発表

DOE Announces New Supercomputer Powered by Dell and NVIDIA to Speed Scientific Discovery

本文:

(2025年5月29日付、米国エネルギー省( DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

クリス・ライト(Chris Wright)DOE長官は本日、カルフォルニア州のローレンス・バークレー国立研究所を訪問した際、同研究所内に設置されたDOEのユーザー施設である国立エネルギー研究科学計算センター(NERSC)の次期主力スーパーコンピューターの開発に向け、デル・テクノロジーズ社との新たな契約を締結したことを発表した。

本スーパーコンピューターは2026年の稼働を予定しており、その名称は、遺伝子編集技術CRISPRの研究により2020年にノーベル化学賞を受賞した、同研究所所属の生化学者ジェニファー・ダウドナ氏にちなみ、「ダウドナ」と命名される。

「ダウドナ」は、NVIDIA の次世代「Vera Rubin」プラットフォームを搭載したデル・テクノロジーズ製の最先端システムであり、分子動力学、高エネルギー物理、人工知能(AI)の学習・推論など、大規模高性能コンピューティング(HPC)のワークロードに対応可能な設計となっている。また、最先端の科学の推進に不可欠な多様な研究ワークフローに対し、強靭で柔軟な計算環境を提供する見込みである。

本発表は、米国科学の最高水準(gold standard)を回復し、次なるイノベーションの大波を解き放つというトランプ政権の揺るぎない決意を示すものである。「ダウドナ」は、これまでDOEが展開してきた中でも最も先進的なスーパーコンピューターの一つとなる見通しであり、AI分野における国際的競争において、米国の技術的主導権をさらに強固なものとすることが期待されている。

[DW編集局]