[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWE)
- 元記事公開日:
- 2025/06/24
- 抄訳記事公開日:
- 2025/07/22
-
ドイツ連邦経済・気候保護省、中小企業のNIS2対応を支援する実践的サイバーセキュリティツールの公開
Ab sofort können sich KMU auf bevorstehende Cybersicherheitsanforderungen gezielt vorbereiten
- 本文:
-
(2025年6月24日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWE)の標記発表の概要は以下のとおり)
企業がサイバーセキュリティの新たな法的要件に備えられるよう、BMWEは、実用的なオンラインツール「FitNIS2-Navigator」の提供を開始した。
欧州連合(EU)の「ネットワークおよび情報セキュリティ(NIS)」指令第2版(NIS2)の施行を受け、より多くの企業がITセキュリティ対策を高度化し、法的に義務付けられた包括的な証明責任を果たす必要がある。今回初めて、多くの中小企業、スタートアップ、および手工業者なども、直接的またはサプライチェーン上で、拘束力のあるITセキュリティ要件の対象となる。
コネマン(Gitta Connemann)BMWE政務次官は、「サイバーセキュリティは経済安全保障そのものだ。欧州経済のデジタル強靭性は高度なセキュリティ水準によって支えられている。企業には今すぐ保護が必要だ。デジタル的に安全な企業こそが経済的に強くなれる。欧州はNIS2指令によってこのための枠組みを整えた。新政権は連立協定で、中小企業の保護を一層強化することを掲げ、「FitNIS2-Navigator」を通じて支援する。これにより新たな規則が理解しやすくなり、セキュリティ上の欠陥を迅速・効果的に特定・解消できる」と述べた。
「FitNIS2-Navigator」はモジュール式で、以下の4段階で企業を支援する:
1) クイックチェック:自社がNIS2指令の対象かどうかの確認
2) 自己評価:ITセキュリティ対策の評価。
3) ギャップ分析:新要件に対して不足している領域の特定
4) アクションプラン:自社に適したセキュリティ対策改善策や対応計画の提示さらに、「FitNIS2 Navigator」は、オンラインツールにとどまらず、コンサルティング、研修、NIS2指令に関する背景情報も含めた包括的な支援サービスを提供し、企業が新たな法的要件に体系的に備えられるようにする
「FitNIS2 Navigator」は、BMWEの「Mittelstand-Digital」プログラムの一環である「経済におけるITセキュリティ」イニシアチブに基づき開発されたものであり、このイニシアチブは、中小企業に対して幅広いサイバーセキュリティ支援を行っている。
[DW編集局]