[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/06/16
抄訳記事公開日:
2025/07/22

欧州委員会、ユーラトム保障措置規則を改正

New Euratom Safeguards Regulation to apply from 6 July 2025

本文:

(2025年6月16日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

新たなユーラトム保障措置規則(Euratom Safeguards Regulation)が6月16日付でEU官報に掲載され、7月6日に発効する。本規則は2023年12月の欧州委員会提案に基づき、近年の原子力分野および情報技術の進展を踏まえ、核物質の報告に関する基本的なルールを更新するものである。EUにおける民生用核物質の平和利用を保障する上で、ユーラトム保障措置の有効性と効率性を継続的に確保することを目的とする。本規則案は2025年2月18日にEU理事会で承認され、5月26日に欧州委員会で正式に採択された。

本規則は、旧規則(Commission Regulation (Euratom) No 302/2005 of 8 February 2005)に代わるものとして制定され、以下の主な変更点を導入する:

▽少量の核物質を取り扱う使用者の負担軽減を図る、より段階的なアプローチの導入
▽新設、大規模改修、廃止措置を含む複雑な施設に対する「設計段階における保障措置(safeguards-by-design)」に関する規定の新設
▽深地層処分場、カプセル化施設、新型原子炉など、近い将来稼働が見込まれる新型施設に対応した技術情報提供用の様式の整備
▽各種国際原子力協力協定との整合性の確保
▽欧州委員会のデジタル戦略に沿った電子報告に関する追加要件の明記
▽原子力施設の安全や、使用済燃料・放射性廃棄物管理に関する近年の法令との整合性を保つための定義の更新および明確化

[DW編集局]