[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/06/17
抄訳記事公開日:
2025/07/30

欧州委員会、2027年末までのロシア産ガス・石油輸入を段階的に停止する規則案を発表

Commission proposes gradual phase-out of Russian gas and oil imports into the EU

本文:

(2025年6月17日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は6月17日、2027年末までにロシア産のガスと石油の輸入を段階的かつ実質的に停止する規則案を欧州議会およびEU理事会に提出した。これにより、ロシアの化石燃料への依存に起因する市場・経済・安全保障上のリスクを解消し、EUのエネルギー自立性と競争力の向上を図る。

本提案は、2025年5月に発表された「REPowerEUロードマップ」に基づくものである。特に、段階的な禁輸措置により、エネルギー価格や市場への影響を抑制しつつ、供給の安全を確保することを意図している。

ロシア産化石燃料の段階的停止は、よりクリーンで自立的なエネルギー体制が経済成長を後押しし、欧州の脱炭素化目標にも寄与することを示した「競争力コンパス」「クリーン産業ディール(Clean Industrial Deal)」「手頃な価格のエネルギー行動計画(Affordable Energy Action Plan)」の目標達成に向け、重要な貢献を果たす。

さらに、ロシア産ガスのEU市場における透明性、監視体制、トレーサビリティを強化する規定も盛り込まれており、輸入禁止措置の実効性を高めるとともに、企業に対してはガス供給契約やガスの輸送経路に関する情報提供義務が課される。

本提案では、2026年以降に締結される新規契約によるロシア産ガスの輸入を禁止し、既存契約についても、最長で2027年末までに終了することが定められている。また、内陸国に対しては例外措置を認めつつ、段階的な廃止が進められる。さらに、LNGターミナルの使用制限や、輸入経路に関する報告義務の強化を通じて、措置の実効性と市場の透明性の確保を目指している。

[DW編集局]