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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー省(DOE)
- 元記事公開日:
- 2025/07/07
- 抄訳記事公開日:
- 2025/08/04
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DOE、ノルウェーとの水力発電研究開発協力を拡大
- 本文:
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(2025年7月7日付、エネルギー省(Department of Energy: DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)
DOEは本日、ノルウェーのエネルギー省との間で、水力発電研究開発に関する協力の覚書(MOU)を延長したと発表した。本MOUは、両国間における水力および海洋エネルギー分野での計画策定と調整活動を支援するものであり、エネルギーコストの削減、電力網の信頼性とセキュリティの強化、米国におけるエネルギー・イノベーションの促進といった、トランプ政権のエネルギー政策に沿った取り組みである。
クリス・ライトDOE長官は、「強固なパートナーシップはイノベーションの原動力であり、イノベーションは米国のエネルギーの未来を形作る」と述べ、水力発電を「全国的に信頼性と経済性の高い電力を供給する優れた資源、米国の電力網を強化する広範な可能性を秘めた存在」と評価した。
また、エネルギー効率・再生可能エネルギー担当首席次官補代理であるルー・ハークマン氏は、「水力発電と海洋エネルギーは、電力コストの引き下げと電力網のレジリエンス向上に資する可能性を持つ」と述べたうえで、「豊富な水資源を有するノルウェーとの協力により、発電能力の拡大、既存設備の高度化、さらにはこれら機会を最大限に活用するための技術的専門性の育成が促進される」と述べた。
DOEとノルウェーのエネルギー省は、2020年に水力発電の研究開発に関する5年間のMOU付属書を締結し、DOE水力技術局とノルウェー水力技術研究センターとの連携を進めてきた。今回の新たな付属書では、協力範囲が海洋エネルギーにも拡大され、特に米国の人口密集地域における地域供給型電源としての可能性に注目が集まっている。
今回のMOU延長により、両国は水力および海洋エネルギー分野における基盤的情報、ツール、技術を相互に共有し、これらの技術の開発・試験・実用化に伴う障壁の低減を図る。
[DW編集局]