[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)
- 元記事公開日:
- 2025/07/17
- 抄訳記事公開日:
- 2025/08/12
-
AIの駆動力で新たなブレークスルーと経済成長を加速させる「コンピュート・ロードマップ」の発表
- 本文:
-
(2025年7月17日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
人工知能は、政府の「変革計画」に基づく英国の国家的優先事項の実現に活用され、英国をAIの受容者ではなくAIの創造者(maker)として位置付ける。最先端の計算能力に対する需要は、現在から2035年までに5.7倍に急増すると予想され、政府は英国が常に最先端を維持できるよう措置を講じている。
本日公開された「コンピュート・ロードマップ(Compute Roadmap)」は、英国の計算インフラ増強のために歳出レビューで確保された10億ポンドを運用するもので、独自の条件によるAI開発を可能とする。これは、公共サービスの改善と経済基盤の強化に役立つ変革の実現に際し、外国のコンピューティング能力への依存を減らすことを意味する。このロードマップは、10年のインフラ戦略と新産業戦略の目標にも依拠しており、投資の増加と将来の産業成長という政府のビジョンを実行に移す狙いがある。
計算(compute)はAIの開発を推進する基となる処理能力であり、国家的優先事項の実現を支援するために、今後5年間で英国のAI研究リソース(AI Research Resource:AIRR)を20倍に拡大する。このシステムは、UKRI、Nvidia社、HPE社、Dell Technologies社、Intel社との提携により提供され、英国で最も強力なスーパーコンピュータであるブリストルのIsambard-AIとケンブリッジのDawnを連携させる。
また、国家スーパーコンピューティング・センター(National Supercomputing Centres)の最初の一つをエジンバラに設置予定であり、AI成長ゾーン(AI Growth Zone)の候補地としてスコットランドとウェールズが民間企業の投資先となることも見込まれている。
[DW編集局]