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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)
- 元記事公開日:
- 2025/07/01
- 抄訳記事公開日:
- 2025/08/13
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ドイツにおける起業活動が過去最高水準に:GEM報告書が起業意欲の高まりを示す
- 本文:
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(2025年7月1日付、ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)の標記発表の概要は以下のとおり)
BMWEは7月1日、ドイツにおける起業動向に関する「グローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)」の結果報告書を公表した。それによれば、ドイツにおける起業意欲は近年高まりを見せており、過去3年間で過去最高に達した。
報告書によると、18歳から64歳の9.8%が過去3年半の間に、ドイツで実際に起業した、または起業に向けて具体的な行動を起こしたとされる。これにより、ドイツはGEMに参加する高所得国の中で中位に位置づけられている。また、中程度または高い技術集積度を持つ産業で従事している、あるいは従事予定の起業家の割合は11%と、比較的高い水準にある。
起業を志す女性も増加しており、これにより起業における男女差、いわゆるジェンダーギャップの縮小が見られる。2024年には、起業家100人のうち43人が女性、57人が男性であった。
コナーマン(Gitta Connermann)BMWE政務次官兼中小企業担当委員は、次のように述べている。
「ドイツでは起業する人がますます増えており、これは力強く好ましい動きである。起業家は社会に勇気を与える存在であり、彼らの活動によって新たなアイデアが形となり、雇用が創出され、将来が切り拓かれる。私たちは、講義室であれ、工房であれ、あるいは事業承継の場であれ、起業家が最高のスタートを切れるように支援する。すべての起業が重要である。起業家が本質的な課題に専念できるよう、私たちは起業環境の整備を進めている。たとえば、デジタル手続きの導入により、官僚的な手続きを簡素化し、手続きの迅速化を図っている。起業家は「待つ」のではなく、「実行する」ことが求められる。」GEMドイツ版の作成は、BMWE主導のもと、ドイツ経済の近代化と中小企業振興を担うドイツ経済効率イノベーションセンター(RKW)のコンピタンス・センターと、ハノーバー大学に属するテューネン・イノベーション・価値創造研究所との協力により実施されている。
本報告書の結果は、51ヵ国の市民へのアンケートおよび、56ヵ国における起業専門家への調査に基づいている。GEMレポートは、過去25年間にわたり、50ヵ国以上における起業活動を国際比較する手段として機能している。
[DW編集局]