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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国宇宙庁(UKSA)
- 元記事公開日:
- 2025/07/26
- 抄訳記事公開日:
- 2025/08/27
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英仏共同開発のMicroCarb衛星、欧州初のCO₂監視専用機に:データ精度の飛躍的向上で気候モニタリングの変革へ
Revolutionary city-scanning satellite from UK-France partnership set to transform climate monitoring
- 本文:
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(2025年7月26日付、英国宇宙庁(UKSA)の標記発表の概要は以下のとおり)
フランスの国立宇宙研究センター(CNES)と共同で展開されているMicroCarbミッションは、欧州初の二酸化炭素(CO₂)監視専用衛星を実現し、気候変動対策における国際的な取り組みにおける重要なマイルストーンを達成することが見込まれる。
2025年7月26日にフランス領ギアナのクールーからベガCロケットにより打ち上げられたMicroCarbは、国際的な温室効果ガス(GHG)仮想コンステレーションを構築する衛星群に加わり、地球規模の気候監視能力を大幅に向上させる。
英国宇宙庁による1,500万ポンドの投資に支えられたこのミッションは、英国が気候科学および宇宙技術の分野で世界的リーダーとしての地位を強化するものである。
MicroCarbは地球から高度650kmの軌道を周回し、革新的な都市スキャン技術により、都市部のCO₂排出を2km x 2kmというこれまでにない高解像度でマッピングする。この観測精度は、宇宙ベースの計測としては前例がなく、世界のCO₂排出量の70%以上を占める都市起源の排出実態を把握するうえで極めて重要である。
MicroCarbは、都市排出に加え、森林や海洋といった自然の炭素吸収源(カーボンシンク)も観測対象とし、地球がどこで、どの程度の炭素を吸収しているかについての科学的理解を深める。このデータは、各国の炭素インベントリの精緻化や、炭素回収・貯留(CCS)の新たな可能性の探索にも貢献する。
MicroCarbは2014年に締結・2021年に更新された英仏宇宙協力協定に基づくミッションであり、透明かつ検証可能な気候データを提供する。初期データは約1年後に公開予定で、都市排出源や自然吸収源の把握に貢献し、国際的な気候評価や英国の地球観測ロードマップを支える。
[DW編集局]