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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- 連邦研究技術宇宙省(BMFTR)
- 元記事公開日:
- 2025/08/01
- 抄訳記事公開日:
- 2025/08/28
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連邦政府、2026年度予算案を閣議決定 : ハイテク・アジェンダを中核とした研究・イノベーション投資を強化
Schwerpunkt des neuen BMFTR-Haushalts: Hightech Agenda Deutschland
- 本文:
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(2025年8月1日付、連邦研究技術宇宙省(BMFTR)の標記発表の概要は以下のとおり)
連邦政府は2026年度予算案を閣議決定した。BMFTRの予算案の焦点は、イノベーションと未来技術に置かれている。
BMFTR予算の明確な重点がハイテク・アジェンダである。人工知能(AI)、量子技術、核融合と気候中立なエネルギー、マイクロエレクトロニクス、バイオテクノロジーが重点分野としてまとめられており、重要なテクノロジーを推進し、将来の中核分野を強化することを目的としている。
ハイテク・アジェンダを推進するため2029年までに180億ユーロを投資する。それにより市民の生活をより便利で持続可能なものとすることを目指す。例えば、安全で持続可能なAIの応用、世界で最も正確なナビゲーションシステム、これまで治療不可能であった病気に対する革新的な療法などが想定される。財源としては現在の連邦議会会期中(2025年~2029年)に特別基金から約55億ユーロ、気候・変革基金から45億ユーロ弱、さらにBMFTRの本予算から毎年20億ユーロを充てる。
2026年度予算案のその他の重点項目として宇宙政策がある。これは連邦経済・気候保護省(BMWE)からBMFTRに移管された分野であり、5億5千万ユーロを国内の宇宙活動に、11億ユーロを欧州宇宙機関(ESA)に拠出する。これにより、ドイツは宇宙分野に積極的に投資し、国際的な競争力を確保する。
科学研究には優れた人材が不可欠である。このため、現在の連邦議会会期中に1,000 Heads + Programに6億ユーロ以上を投資し、海外から科学的人材を誘致する。
[DW編集局]