[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2025/07/31
抄訳記事公開日:
2025/08/29

DARPAとテキサス州、山火事対策に向けた自律技術の実証基盤を構築

Texas, DARPA to establish testbed to use autonomy to fight wildfires

本文:

(2025年7月31日付、国防高等研究計画局(DARPA)の標記発表の概要は以下のとおり)

DARPAは、テキサスA&M大学システムのジョージ・H・W・ブッシュ戦闘開発コンプレックス(BCDC)と連携し、山火事対策における自律技術の運用実証に着手する。これにより、従来の火災の「封じ込め」から「制圧・消火」への転換を図る。

本プロジェクトでは、DARPAが進める「搭乗員労力軽減自動操縦システム(ALIAS)」プログラムで開発された技術が基盤となる。ALIASは既存の固定翼機や回転翼機に後付け可能な自律飛行機能を実現するもので、約20種のプラットフォームへの統合実証を無事故で完了している。特に、UH-60ブラックホーク・ヘリコプターを用いた物資輸送、医療搬送、火災対応といった任務実証が重ねられており、現在はCH-47チヌークへの適用も検討されている。

テキサス州は、2026~2027年度予算において5,980万ドルをBCDCに配分し、山火事対策におけるALIAS技術の迅速な運用化を支援する。これに伴い、DARPAの商業戦略室はソフトウェア開発、高精度シミュレーション環境、実証統合支援といった分野での体制整備を推進する。

ALIASの中核技術である自律飛行ソフトウェア「MATRIX」は、シコルスキー社が開発・運用を担い、近年ではカリフォルニア州およびコネチカット州において、商用開発された山火事ソフトウェアと連携した消火活動の概念実証も実施されている。MATRIXは、危険な環境下での夜間飛行や煙中でのセンサー活用など、高リスク状況下における有人機では困難な活動にも対応可能で、継続的な機能拡張が可能である。

この実証環境は、軍用のみならず捜索救難など軍民両用への展開も想定した技術の検証基盤として位置づけられている。

[DW編集局]