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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2025/08/05
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/01
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NSF、新たなAI対応プログラム可能クラウドラボ全国ネットワークへ1億ドル投資
NSF to invest in new national network of AI-programmable cloud laboratories
- 本文:
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(2025年8月5日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)
NSFは、「プログラム可能なクラウドラボ」のネットワーク支援のため最大1億ドルを投じると発表した。「NSF PCLテストベッド」プログラムを立ち上げ、最先端AI技術の能力を統合・試験・評価・検証するAI対応ラボを全国に整備する。この新プログラムは、大統領府が発表した「AI行動計画」の優先事項を具体化するものである。
同プログラムは、利用者がカスタム設定したAI対応ワークフローを遠隔で実行できる研究所のネットワークに投資する。これらのハブは、科学・工学実験における革新的技術の実用化を促し、当初はバイオテクノロジーと材料科学の分野に重点を置く。
これにより、実験前から実験後までAIを活用して精度・効率・理解を深め、研究成果を向上させることができる。実験前には最適なセットアップ設計や結果予測が可能となり、試行錯誤の時間や資源を節約する。実験中はセンサーや画像ツールでリアルタイムデータを追跡し、条件制御や精度維持、異常対応のための即時調整を行う。実験後は、次の計画立案やデータ分析・可視化の迅速化に資する。
このプログラムは、学校の教室から先進的な実験環境へのアクセスを可能とすることで教育・訓練にも貢献するものとなる。NSFの技術・イノベーション・パートナーシップ(TIP)局は、高等教育機関や営利・非営利の団体に対し、最大6件の助成金(各件年間最大500万ドルを4年間)を予定している。
[DW編集局]