[本文]
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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ヘルムホルツ情報セキュリティ研究センター(CISPA)
- 元記事公開日:
- 2025/08/01
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/01
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メルツ首相、CISPAで最先端サイバー防衛と信頼できるAIの破壊的研究を視察
- 本文:
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(2025年8月1日付、ヘルムホルツ情報セキュリティ研究センター(CISPA)の標記発表の概要は以下のとおり)
メルツ(Friedrich Merz)連邦首相のザールラント州への最初の訪問は、工業化の原点から明日の主要技術へ、すなわちフェルクリンゲン製鉄所の産業遺産から、ヘルムホルツ協会情報セキュリティ研究センター(CISPA-HGF)におけるデジタルで安全な未来のための最先端研究までを辿るものであった。午後にはメルツ首相とザールランド州のレーリンガー(Anke Rehlinger)首相がCISPAを訪れ、情報セキュリティのあらゆる側面に関する研究への理解を深めた。CISPAの創設者兼CEOであるバッケス(Prof. Michael Backes)教授は、ドイツのデジタル主権にとって、サイバーセキュリティと信頼できる人工知能(AI)における破壊的(ディスラプティブ)研究の重要性を強調した。
メルツ連邦首相は次のように述べた。「CISPAの国内外に広くネットワーク化された研究は、ザールランド州とドイツの構造転換を牽引している。連邦政府と州政府は、将来を見据えて的確かつ先進的に投資している。サイバーセキュリティ、データ保護、信頼できるAIは我々すべてに関わる課題である。」
ザールランド州のレーリンガー首相は次のように述べた。「CISPAはデジタル・イノベーションと卓越した研究を体現しており、州政府はこの州の看板であるCISPAのため、新キャンパス建設に最大3億5,000万ユーロを投じ、成長の場を確保している。」
CISPAは両首相の訪問に際し、次のような厳選した研究成果を実演した。具体的には、1)世界的な攻撃動向を解析し、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃などのサイバー脅威への耐性を強化する早期警戒システム、2)産業用や車両制御用の組み込みシステムのセキュリティをエネルギー消費測定で検証する手法、3)ディープ・フェイク検出のための新たなAI技術、4)重要用途におけるドローンの安全・確実な運用を可能にする無人航空機システム監視システムのライブ・デモンストレーションである。
バッケス教授は次のように締めくくった。「CISPAでは新たな知見を創出するだけではなく、それを卓越性主導のイノベーションへと転換し、新市場を切り拓き、我が国の繁栄を持続的に確保したい。今回の首相訪問は、連邦政府が国際競争におけるAI研究・開発・応用の拠点としてのドイツの地位を強化し、サイバー・レジリエンスを時代の中核課題として認識していることを示すものである。世界をリードするサイバーセキュリティ研究拠点として、また信頼できるAIの先端研究を通じて、この課題に決定的な貢献をしていく。」
[DW編集局]