[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2025/08/26
抄訳記事公開日:
2025/09/03

DOE、第2回高含有率低濃縮ウラン(HALEU)割当で3社を選定

U.S. Department of Energy to Distribute Next Round of HALEU to U.S. Nuclear Industry

本文:

(2025年8月26日付、エネルギー省(Department of Energy: DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEは本日、短期的な燃料需要を満たすため、3つの米国企業に高含有率低濃縮ウラン(HALEU)を条件付きで供給することを約束した。

このHALEUの2回目の割当は、2つの先進的原子炉設計の試験を支援し、新たな国内先進核燃料ラインを立ち上げることで、米国の原子力エネルギー復興を後押しするものである。また、この第2回割当は、2020年に設立されたHALEU供給プログラムを通じて実施される。同プログラムは、国内の研究・開発・実証・商業利用向けにHALEUの供給を確保することを目的とする。

HALEUは現在、米国内に供給源は存在せず、多くの先進的原子炉は現行技術よりも小型設計、長寿命運転サイクル、効率向上を実現するためにこの材料を必要としている。このギャップを埋めるため、DOEは原子力開発事業者が国家核安全保障局(NNSA)を含むDOE供給源からHALEUを要請できるプロセスを創設した。DOEは今年前半、5社に初回のHALEUを割り当てた。今回さらに3社が条件付き供給対象に選定された。

選定企業は以下の通りである。

① アンタレス・ニュークリア社:同社の先進的マイクロ原子炉設計に使用。
② スタンダード・ニュークリア社:原子炉パイロットプログラムおよびその他のTRISO燃料炉を支援。
③ アビリーン・クリスチャン大学/ナチュラ・リソーシズLLC:テキサス州で建設中の新型溶融塩研究炉で使用。

[DW編集局]