[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
政府科学局(GO-Science)
元記事公開日:
2025/08/21
抄訳記事公開日:
2025/09/19

政府科学局、「ネットゼロ技術展望」を公表 2050年ネットゼロ目標達成に必要な研究・技術を提示

New report sets out technology and research needed to reach net zero

本文:

(2025年8月21日付、政府科学局(GO-Science)の標記発表の概要は以下のとおり)

政府科学局が公表した「ネットゼロ技術展望(Net Zero Technology Outlook)」は、2050年までにネットゼロを達成するために主要排出部門で必要となる技術の組み合わせ(technology mix)の最適な見積もりを示し、その到達に要する研究開発(R&D)を特定している。

この展望は、政府のクリーンエネルギー超大国ミッション(Clean Energy Superpower Mission)を支援するべく独立した分析を提供するもので、研究開発投資の効果を最大化し進展を加速し得る領域を的確に特定することで、政策立案者や研究コミュニティのための指針となる。

この展望は、ネットゼロに関する研究・技術の今後の方向性を示すことにより、自国のエネルギー技術を支援して経済成長、雇用創出、スキルの向上、エネルギー自立の強化を図る政府の使命を後押しする。

本報告書は次の5大排出セクター内の18のサブセクターを網羅している。
・産業
・運輸
・熱利用と建物
・農業、土地利用、廃棄物
・電力

サブセクターごとに、2050年における技術の組み合わせに含まれる可能性のある技術について、その不確実性と現在の技術・市場の備えの水準が評価されている。一部のサブセクターには、極めて不確実だが変革をもたらす可能性のある新規かつ萌芽的な技術である、「ワイルドカード」技術が含まれる。

本報告書では、温室効果ガス除去と炭素回収・貯留、水素、バイオマスという3つの横断的技術セクターにおける研究開発課題も提示している。

[DW編集局]