[本文]
-
- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省(MESR)
- 元記事公開日:
- 2025/09/02
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/24
-
ABES・AMUE・CINESを統合 高等教育デジタル基盤を強化へ
- 本文:
-
(2025年9月2日付、高等教育・研究省(MESR)の標記記事の概要は、以下のとおり)
MESRは、「高等教育文献機構」(ABES)、「大学・高等教育機関相互支援機構」(AMUE)、「高等教育情報科学センター」(CINES)の統合を正式に決定した。国内のデジタル事業者の統合シナリオの検討を諮問したギヨーム・ジュレ氏の結論を受けた決定で、高等教育機関および研究機関ならびにその利用者に提供されるデジタルサービスの一貫性と水準を一層高めることを目指す。
ジェレ氏の考察は、既に広く公に議論されてきたABES、AMUE、CINESの統合構想の実現性を明確にした。
3機関はもともと相互補完的な責務を持っているが、従来三つの窓口に分散していた利用者のニーズに的確に応えるため、その活動の運営能力と戦略的ガバナンスを強化する。統合により、3機関の職員の卓越した仕事を最大限に活かすことが可能になる。さらに、3機関の専門チームがすべてモンペリエ圏に集約されていることから、この地理的利点を活かして統合が進められる。加えてAMUEのパリ事務所は3機関の研修拠点、新組織と監督当局および高等教育・研究関連団体との連絡拠点として機能し、ブリュッセルにおける欧州パートナーとの協働強化にも寄与する。
MESRは、新組織創設に係る調整責任を現AMUE所長シモン・ラルジェ氏に委ね、ABESおよびCINESの所長と協働して遂行するよう指名した。この合同チームは、新機関の使命と組織を策定し、デジタル移行に伴う課題(AIとデータ、責任あるデジタル、主権、サイバーセキュリティ等)に対する戦略的計画を提示し、支援サービスの緊密な統合を確保する。現行機関の専門性・文化・特質は保持され、統合過程においては業務の継続性と全職員の処遇に細心の配慮が払われる。
[DW編集局]