[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
連邦研究技術宇宙省(BMFTR
元記事公開日:
2025/08/19
抄訳記事公開日:
2025/09/25

ドイツのAIサービスセンター、助成ガイドラインの第2フェーズで中小企業支援を強化

KI-Servicezentren: Zeit für Phase Zwei!

本文:

(2025年 8月19日付、連邦研究技術宇宙省(BMFTR)の標記発表の概要は以下のとおり)

中小企業やスタートアップにとって、人工知能(AI)アプリケーションのインフラは依然として高価で技術的に複雑であり、利用が難しい状況にある。これを是正するため、BMFTRは2022年末にドイツ国内に4つのAIサービスセンターを設立し、現在は次のフェーズに移行した。

この新たなフェーズでは、とりわけ中小企業への支援が焦点となる。

中小企業向け支援:AIサービスセンターは、経済と科学に資する最先端AI研究を実装可能な形で提供する。LAION-5BやLeoLMといった大規模言語モデルや計算資源を開放し、ChatAIを活用した企業向けデータ保護に準拠したソリューションを開発するとともに、多様な研修や助言を展開している。これにより、従来は大手企業に限られていた技術に中小企業もアクセスできるようになった。

成功を踏まえ第2フェーズへ:第1フェーズの支援は顕著な成果を挙げ、現在は助成ガイドラインの第2フェーズに入っている。2027年までにサービス体系をさらに拡充し、「ドイツ製AI」を強化し、機能的かつ信頼性あるアプリケーションの実現に道を拓く。

未来を支える基幹技術としてのAI:ハイテク・アジェンダに基づき、ドイツは2030年までに経済生産の約10%をAIベースで創出することを目指す。AIは、生産性を向上させるだけでなく、自動車、バイオテクノロジー、医療、農業といった主要産業に革新をもたらす。これによりドイツは、可能な限り持続的かつ人間中心の理念に基づき、世界的なAIプレーヤーとしての地位を確立する。

AIサービスセンターは、この戦略における重要な基盤である。研究・産業・スタートアップをネットワーク化し、イノベーションを実践に移すことを促進し、アイデアを価値創造に変えることで、競争力と繁栄の向上、さらには「メードインジャーマニーが築く未来」の実現に寄与する。

[DW編集局]