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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2025/09/09
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/26
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NIH、バイオセーフティ監視の近代化に向けた包括的取り組みを開始
NIH Launches Initiative to Modernize and Strengthen Biosafety Oversight
- 本文:
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(2025年9月9日付、国立衛生研究所(NIH)の標記発表の概要は以下のとおり)
NIHは本日、米国におけるバイオセーフティ監視の近代化に向けた取り組みを開始する。
NIHは生物医学研究資金の世界最大の提供機関として、最高水準の科学研究が適切なバイオセーフティ条件下で実施されることを常に確保している。本取り組みは、急速に進展する科学技術がもたらすリスクに対応するため、バイオセーフティに関する政策、実践、および監視体制を近代化し、強化するものである。
NIHは50年前に、組換えDNAを用いる研究の基礎指針を策定し、現在のバイオセーフティの基本骨格を確立した。しかし、現代の科学はますます分野横断的・学際的かつグローバル化しており、従来の枠組みの見直しが求められている。
NIHは今後数か月間、研究コミュニティや関係者と密接に協力して、21世紀にふさわしいバイオセーフティの枠組みを構築する。そのため、組換え核酸技術や合成核酸技術にとどまらない潜在的リスクに対応する監視体制を刷新する。また、低リスクの組換え技術については、従来必要とされていた監視が過剰となる場合があることから、簡素化の検討を進める。
さらに、研究機関監督組織との連携を強化し、組換えDNA委員会(Institutional Biosafety Committees: IBC)の権限を強化する。これにより、機関内でのバイオセーフティ管理の最前線としての役割を明確化するとともに、ヒト被験者研究や動物実験の審査委員会と同等の支援やリソースがIBCに提供されているかを再評価する機会ともなる。
NIHの取り組みは極めて重要であり、近くウェブサイト上で、広く意見を募集する。
[DW編集局]