[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2025/08/28
抄訳記事公開日:
2025/09/29

NSF、AI研究インフラ拡充に向け統合データシステム構築とNAIRRデータ統合を推進

NSF expanding national AI infrastructure with new data systems and resources

本文:

(2025年8月28日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは本日、米国の人工知能(AI)研究インフラ強化に向け、全国規模のデータシステム構築を目的とする「統合データシステム・サービス(IDSS)」プログラムの開始と、国家AI研究リソース(NAIRR)パイロットへの統合用10件のデータセット選定を発表した。

IDSSプログラムは、研究者が科学データへ全国規模でアクセス・利用・共有できる強力なシステムと関連サービスの開発・運用を支援するもので、米国におけるAIを含む科学技術の競争力向上を加速する。従来、NSFには全国規模の運用型データシステムを支援する専用プログラムは存在せず、IDSSはその空白を埋め、高影響力のプラットフォームを研究・教育コミュニティに提供する。また、IDSSで開発されるシステムはNAIRRやNSFが管理する他プログラムと連携し、データ・計算資源・機器・ソフトウェアの統合を通じてAI開発や科学的発見の速度、信頼性、再現性を高める。

IDSSが支援するプロジェクトは、次の3つのタイプである。

・全国規模のニーズに応える新規統合データシステムの構築
・既存のプロトタイプや地域システムの全国規模への拡張
・将来のIDSSシステム・サービス構想の育成

さらに、これらのシステムを運用・管理する人材育成も支援し、米国のAI・科学技術の長期的競争力を強化する。

NAIRRパイロットに統合される10件のデータセットは、NSFと12の連邦機関からなるワーキンググループによる公募を経て選定された。

これらはライダー(LiDAR)ベースの地形マッピング、微生物群集データ、ソフトウェアサプライチェーングラフなど多岐にわたる。高品質データの生成・収集・キュレーションは、特定領域や国家的課題に対応する革新的AIモデルの学習に最適であり、今後数週間で、多くのデータセットがNAIRRパイロットにより深く組み込まれ、プラットフォーム上でのアクセス性と活用がさらに強化される。

[DW編集局]