[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2025/09/02
抄訳記事公開日:
2025/10/01

DARPAとニューメキシコ州、量子コンピューティング推進の枠組みを創設

DARPA, State of New Mexico establish framework to advance quantum computing

本文:

(2025年9月2日付、国防高等研究計画局(DARPA)の標記発表の概要は以下のとおり)

DARPAは、「量子ベンチマーキング・イニシアチブ(QBI)」の一環として、ニューメキシコ州経済開発局と協定を締結し、量子フロンティア・プロジェクト(Quantum Frontier Project)を創設した。

本プロジェクトは、量子コンピューティング技術の推進と、国家安全保障上重要な経済的・産業的・科学的価値の向上に焦点を当てている。2024年7月に開始されたQBIは、従来予測を大幅に上回る速度で実用的なコンピュータの構築が可能か否かを検証することを目的とするものである。

具体的には、2033年までにいずれかの量子コンピューティング手法がユーティリティ規模の運用(計算価値がコストを上回る状態)を達成できるかどうかを厳密に検証・実証するよう設計されている。

本協定は、DARPAおよびニューメキシコ州のいずれに対しても、特定の資金調達水準を設定または要求するものではない。ただし、両者は成果に応じ、4年間でそれぞれ最大6,000万ドルの対等拠出を行うことに合意した。この資金は、QBIおよび量子フロンティア・プロジェクトを直接支援する取り組みに充てられる。

本プロジェクトは、イリノイ州(量子実証拠点)およびメリーランド州(キャピタル量子ベンチマーキング・ハブ)との間で締結された同様のQBI協定に続くものである。

[DW編集局]