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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Innovate UK、保健・社会福祉省(DHSC)、Vallance卿、Merron女男爵
- 元記事公開日:
- 2025/09/11
- 抄訳記事公開日:
- 2025/10/15
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英国、スマートグラスとAIアプリによる革新的メンタルヘルスケアを全国展開へ
Smart glasses and AI filter apps among new tech to transform the mental health of millions
- 本文:
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(2025年9月11日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Innovate UK、保健・社会福祉省(DHSC)、Vallance卿、Merron女男爵による標記発表の概要は以下のとおり)
英国全土でリアルタイムのメンタルヘルス支援実現を目的とした最先端技術プロジェクトが実施される。これには、重度のうつ病に苦しむ人々が日常の作業を遂行することを可能にするスマートグラスや、重度の不安症に対する治療の心理的負担を和らげるAIフィルター・アプリの開発等が含まれる。
パンデミック以前と比べ、イングランドにおいて国民保健サービスのメンタルヘルス支援を受ける人の数が40%増加したことを受け、Innovate UKは英国全土の17プロジェクトを支援し、低コストのイノベーションを次段階に引き上げ、遠隔地やサービスが行き届かない地域を含む全国で、最も支援を要とする人々の生活を改善することを目指す。
その内の一プロジェクトは、家庭内の物体を認識し、接続されたアプリを通じて助言を提供することで、うつ病、不安症、精神病などが引き起こす記憶喪失にAIを用いて対処する軽量スマートグラス開発に取り組む。
ロンドンのCrossSense社が開発するこの技術は、日常動作を補助する段階的な指示を提供し、否定的思考を再構築することを助ける。例えば、沸騰している鍋の湯から離れるよう警告を発して利用者を危険から守る。着用者の状況に適応し、認知症を含む認知機能低下を防ぎ、重度の精神疾患を抱えても充実した自立生活を送れるよう支援する。
今回のプロジェクトは今後18か月をかけて構築・実証され、Innovate UKの「デジタルメンタルヘルスのための拡張現実マインドセット(Mindset extended reality (XR) for digital mental health)プログラム」による計360万ポンドの投資を受けて推進される。
[DW編集局]