[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2025/09/18
抄訳記事公開日:
2025/10/20

米英、技術繁栄協定(TPD)に署名:AI・原子力・量子コンピューティング分野で協力強化

President Trump Signs Technology Prosperity Deal with United Kingdom

本文:

(2025年9月18日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

トランプ大統領は本日、スターマー英首相と技術繁栄協定(Technology Prosperity Deal: TPD)に署名した。これは、テクノロジー時代における米英の関係を新たな高みに引き上げる画期的な科学技術合意である。

TPDは、人工知能(AI)、原子力エネルギー、量子コンピューティング分野において両国の主要な研究・標準化機関間で共同イニシアチブを構築し、医療でのブレークスルーの促進、エネルギーコストの低減、国家安全保障の強化など、国民に変革的な恩恵をもたらすことを目指す。

▽AIについて
・米国のAI標準・イノベーションセンター(CAISI)と英国のAI安全研究所(AISI)のパートナーシップを強化し、AIモデルの計量および標準化開発に関する知見の交換、先端モデルの理解の向上、機関間の人材交流などを推進する。
・米国エネルギー省、保健福祉省、国立科学財団と英国側のカウンターパート機関により、最先端バイオテクノロジー研究と個別化医療を推進する「科学のためのAI」旗艦研究プログラムを設立する。

▽民生用原子力エネルギーについて
・米国原子力規制委員会、英国原子力規制局、英国環境庁による許認可の合理化・加速により、原子炉設計審査を2年以内、サイトライセンスを1年以内に実施する。
・2028年末までに英国がロシア産核燃料から完全に独立し、両国の先進核燃料サプライチェーンを確保する。
・核融合技術の商業化に向けて、研究開発の調整とイノベーション促進策の策定を推進する。

▽量子コンピューティングについて
・量子技術の信頼性・互換性のある標準化を推進し、ハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズムを対象とした共同ベンチマーキングタスクフォースを設立する。
・両国の主要な量子研究機関間のパートナーシップを拡大し、量子サプライチェーンの安全性強化と、防衛、経済、エネルギーなどの分野におけるブレークスルーを加速させる。

[DW編集局]