[本文]
-
- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2025/09/09
- 抄訳記事公開日:
- 2025/10/21
-
欧州委、SAFEに基づく1,500億ユーロの暫定措置を採択 防衛態勢を強化
announces tentative allocation of €150 billion under SAFE to boost Defence Readiness
- 本文:
-
(2025年9月9日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は2025年9月9日、EU全体の防衛準備態勢を強化するために、欧州安全保障行動( SAFE:Security Action for Europe)プログラムに基づき1,500億ユーロの財政支援の暫定的な措置を採択した。EUの防衛能力を高め、加盟国が防衛上の戦力不足を迅速に補えるよう支援するとともに、防衛製品を共同で購入することを目的としている。
SAFEプログラムは、2025年5月に欧州理事会で採択されて以来、大きな関心を集めており、加盟19か国が参加の意向を表明し、予算枠を上回る支援を希望している。
SAFEは、加盟国が緊急に必要な防衛装備品を調達できるよう、長期かつ低コストの融資を提供する。また、当初からウクライナの防衛産業をこの制度に組み入れることで、EUによるウクライナ支援をさらに強化できる。本プログラムには、ローン返済の10年間の猶予期間、低金利、参加対象を拡大するための第三国との二国間協定のオプションなどが含まれている。
加盟国は2025年11月まで、財政支援の具体的な活用方法を記載した自国の投資計画を提出予定である。欧州委員会はこれらの計画を評価し、2026年初頭に最初の資金支出を目指している。
[DW編集局]