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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2025/09/19
- 抄訳記事公開日:
- 2025/10/22
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米英、科学技術と防衛分野における連携強化
- 本文:
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(2025年9月19日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
▼永続する特別な絆
トランプ大統領の2度目の英国国賓訪問を機に、米国は最も緊密な同盟国である英国との「特別な関係」を改めて確認した。両国の結びつきは共通の歴史・価値観・自由の理念に根ざすものであり、トランプ大統領は「英米両国の戦士は世代を超えて自由のために共に血を流してきた。ゆえに、英語圏の基本的価値を守るため、両国が連帯し続けることが不可欠だ」と強調した。▼技術繁栄協定(TPD)の締結
トランプ大統領とスターマー英首相は、人工知能(AI)、量子コンピューティングおよび原子力分野における先端技術協力を柱とする「米英技術繁栄協定(Technology Prosperity Deal:TPD)」に署名した。主な内容は以下のとおり。
・「科学のためのAI(AI for Science)」研究計画を創設し、米英の機関が連携してバイオテクノロジーと個別化医療研究を推進する。
・米英の原子力規制当局が協調し、原子炉設計審査を2年以内、サイト許認可を1年以内に完了する体制を整備する。
・英国は2028年末までにロシア産核燃料からの完全自立を達成する。
・両国で総額3,500億ドル規模の新たなTPD関連の商業成果を創出する。
– 英政府は今後5年間に米国のテクノロジー・防衛企業から800億ドル超を調達する。
– 英GSK社は米国内でAI研究開発・インフラに300億ドル、BP社は湾岸地域中心に50億ドル超を投資する。▼防衛協力の深化
訪問に先立ち、英国は国防省向けクラウド基盤強化のため、グーグル・クラウドと5億4,000万ドル規模の契約を締結し、米国国防イノベーションユニット(DIU)と英国防イノベーション機構(UKDI)は、防衛分野における次世代戦略的パートナーシップ構築を目的とした共同宣言に署名した。
両国は民間先端技術の試作・導入を通じて効率化を図り、新興技術での優位維持と防衛産業基盤の強化を目指す。 [DW編集局]