[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/09/12
抄訳記事公開日:
2025/10/23

欧州小型モジュール炉産業同盟、2029年までの戦略行動計画を発表

European Industrial Alliance on Small Modular Reactors Unveils Strategic Action Plan

本文:

(2025年9月12日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州小型モジュール炉産業同盟(European Industrial Alliance on SMR)は、2025年9月1日の第2回総会において、戦略行動計画を初めて採択した。

同計画は、2030年代初頭までに欧州で小型モジュール炉(SMR)の開発・実証・導入を促進するために、今後5年間に実施する活動を包括的かつ詳細に示したものである。SMRをタイムリーに導入することは、欧州産業の競争力を維持し、2050年までのカーボンニュートラルに向けたエネルギー転換を推進するとともに、エネルギー分野におけるEUの戦略的自律性を高める上で極めて重要である。

同計画は、今後5年間に実行すべき10項目の具体的かつ重点的な施策を概説しており、発電以外の市場需要、サプライチェーンの再活性化、研究開発・人材育成の推進、資金調達機会の創出、規制枠組みの簡素化といったSMR展開上の主要課題に重点を置いている。また、今後数年間のSMR開発の基盤となる、資金調達、パブリック・エンゲージメント、燃料・廃棄物管理、安全性・セキュリティに向けた取り組みも強調されている。

2024年2月に設立された欧州小型モジュール炉産業同盟には、業界のリーダーや研究者、政策立案者など350を超える関係者が結集しており、共通のビジョンと行動計画を持っている。

[DW編集局]