[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ヘルムホルツ情報セキュリティ研究センター(CISPA)
元記事公開日:
2025/09/25
抄訳記事公開日:
2025/10/29

CISPA、欧州の安全なデジタル未来を担う初の「サイバーセキュリティ&AIハッカソン・チャンピオンシップ」を創設

CISPA startet erste European Cybersecurity & AI Hackathon Championship zur Sicherung der digitalen Zukunft Europas

本文:

(2025年9月25日付、ヘルムホルツ情報セキュリティ研究センター(CISPA)の標記発表の概要は以下のとおり)

サイバーセキュリティと信頼できる人工知能(AI)分野における若手人材の育成と次世代研究者の支援は、CISPAの中核的使命の一つである。今回、CISPAは「欧州サイバーセキュリティ&AIハッカソン・チャンピオンシップ」を創設し、その活動をさらに拡充する。チャンピオンシップは2025年11月から2026年6月にかけて、欧州の主要大学都市で開催される。欧州の優れた若き才能を結集・鼓舞し、安全なデジタル未来の創出を目指す、野心的な汎欧州イニシアチブである。

CISPAのジードチック博士(Dr. Adam Dziedzic)とベニッシュ博士(Dr. Franziska Boenisch)は、「本チャンピオンシップは、サイバーセキュリティと信頼できるAI分野における欧州の世界的研究拠点としての地位を高めるというCISPAの取り組みの一環であり、次代を担う人材を発掘・支援する戦略的な試みである。技術が社会を形づくる今日、これらの分野における専門知はますます重要となる。」と述べている。

大会はパリ、ウィーン、ストックホルム、ワルシャワ、バルセロナの5都市で行われる24時間ハッカソンで構成され、最終戦はCISPAの将来的な本拠地となるドイツのサンクト・イングベルトで実施される。対象は18歳以上の学部・修士学生で、4人一組のチームがサイバーセキュリティとAIの交差領域に関する3つの技術課題に挑戦する。課題はCISPAのトップ研究者が作成する。

各地域の優勝チームには認定証とドイツでの最終戦参加に係る旅費・宿泊費を含む支援、並びに賞金総額1万2,000ユーロが授与される。総合優勝チームには賞金4,000ユーロと優勝カップ、他のファイナリストにも賞金や認定証が授与される。地域大会の登録はすでに開始されている。

[DW編集局]