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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)
- 元記事公開日:
- 2025/10/01
- 抄訳記事公開日:
- 2025/11/04
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連邦内閣、水素社会実現に向け「水素加速法案」を閣議決定
- 本文:
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(2025年 10月1日付、ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)の標記発表の概要は以下のとおり)
連邦内閣は本日、「水素加速法案(Wasserstoff-Beschleunigungsgesetz)」を閣議決定した。この法案の目的は、水素インフラの整備を容易かつ迅速に進めることである。
ライヒェ(Reiche)BMWE大臣は次のように述べた。「水素インフラの構築は、水素社会の立ち上げに不可欠な前提条件である。現在の認可手続きは依然として遅く、官僚的である。水素加速法により、手続きを抜本的に簡素化し、プロセスをデジタル化して迅速化を図る。認可を円滑に進める上で重要なのは、水素インフラ整備が公共の利益に極めて大きく資することである。」
本法案は、水素の製造から輸入、貯蔵、輸送に至るサプライチェーン全体を対象としている。具体的には、陸上および洋上の電気分解装置、水素およびその誘導体の輸入設備、水素貯蔵施設、パイプラインなどを含む。また、特に海運・航空分野の脱炭素化を目的とした合成燃料製造施設も対象となる。
手続きの迅速化に向けて、明確な期限設定、デジタル化の推進、迅速な入札手続きなどの措置が盛り込まれている。さらに、連邦鉱業法の改正により天然水素の利用に関する法的手続きが簡略化され、それにより国内での天然水素開発および関連プロジェクトの推進も容易になる。
本法案では、対象となる設備やパイプラインが圧倒的な公共の利益に該当すると定められており、これにより水素関連プロジェクトの認可において特段の優先性が与えられる。一方で、公共の水資源、特に飲料水の保護および水循環の健全性は確保される。
今後、連邦参議院および連邦議会で審議が行われる予定である。
また、連邦政府はすでに2025年8月6日、地熱加速法において水素貯蔵施設の整備促進策を閣議決定している。
[DW編集局]