[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)、保健・社会福祉省(DHSC)、医学研究会議(MRC)、英国研究・イノベーション機構(UKRI)、Vallance閣外大臣、Kinnock閣外大臣
- 元記事公開日:
- 2025/10/10
- 抄訳記事公開日:
- 2025/11/12
-
英国政府、精神疾患研究に最大5,000万ポンドを投資―当事者参画型の革新的枠組みを創設
- 本文:
-
(2025年10月10日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、保健・社会福祉省(DHSC)、医学研究会議(MRC)、英国研究・イノベーション機構(UKRI)、Vallance閣外大臣、Kinnock閣外大臣の標記発表の概要は以下のとおり)
政府は2025年10月10日、最大5,000万ポンドの資金提供を通じて、精神疾患の経験を有する人々が最先端研究の中心となり、より効果的な治療法の開発に参画する新たな取組を発表した。この重要な施策により、メンタルヘルス医療の最新の科学的革新が、課題解決に真に焦点を当てたものとなり、当事者の生活に実質的な改善をもたらす。
本支援は、精神疾患の管理や重症化防止に取り組む研究者の活動を一層推進し、英国の世界水準の医療研究データおよび施設へのアクセス向上を図る措置と併せて実施される。
今回発表された資金は、以下の目的に活用される。
▽2万人のボランティアによるコホートを構築し、その健康データを安全に活用して、生物学的特性とメンタルヘルスとの関連を、データに基づいてより深く理解する。
▽産業界連携チームを設置し、英国の高品質な研究施設や医療データへのアクセス、臨床試験の迅速な立ち上げなどに関する支援を一元的に提供する。
▽精神疾患の実体験を有する人々が、産業界による研究の優先順位付けと実施の過程に主体的に関与できるよう、先駆的な「実体験産業パートナーシップ(Lived Experience Industry Partnership)」を創設する。これにより、研究の方向性が当事者の真のニーズに根差したものとなることを目指す。
今回の資金は、今後5年間にわたり、政府の「メンタルヘルス目標(Mental Health Goals)プログラム」の下で、MRCを通じて配分される。
[DW編集局]