[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2025/10/16
抄訳記事公開日:
2025/11/20

DOE、核融合科学技術ロードマップを発表 ― 商業核融合発電の加速を目指す

Energy Department Announces Fusion Science and Technology Roadmap to Accelerate Commercial Fusion Power

本文:

(2025年10月16日付、エネルギー省(Department of Energy:DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEは、核融合エネルギーの商業化に向けた国家戦略「核融合科学技術ロードマップ(Fusion Science and Technology Roadmap)」を公表した。本ロードマップは、公共投資と民間の革新力を連携させ、2030年代半ばまでに商用核融合発電を送電網へ接続することを目指す「構築・革新・成長(Build–Innovate–Grow)」戦略を中核に据えるものである。

本構想はトランプ大統領令「米国のエネルギーを解き放つ」の下、国内エネルギー生産の拡大と米国のエネルギー・ドミナンス(支配)の再確立を支えるものである。ダリオ・ギル科学担当次官は、「本ロードマップは、DOE、産業界、国立研究所が初めて共通の目的の下に結集し、商業核融合への道筋を加速させる」と述べ、科学技術と産業基盤を一体的に動員する体制の構築を強調した。

本ロードマップは600名を超える研究者や産業界の知見を踏まえて策定された。核融合実証炉の実現に向け、研究開発・材料・技術面の課題を特定し、米国の国際的主導性を強化する道筋を示している。基本的な推進方策は以下のとおり。

▽核融合材料と技術における課題を克服するための重要インフラを構築する
▽先端研究、高性能コンピューティング、人工知能を通じて革新を起こす
▽官民パートナーシップ、地域の製造拠点、人材育成を通じて米国の核融合エコシステムを成長させる

本ロードマップの下、DOEは構造材料、プラズマ対向機器、閉じ込めシステム、燃料サイクル、ブランケット、プラント工学・統合の6分野で重点的投資を展開し、2030年代半ばまでに商用核融合発電を送電網に供給するという目標に向けて国内供給網の強化と核融合科学の進展を図る。

[DW編集局]