[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/10/15
抄訳記事公開日:
2025/11/21

欧州委とEIT、先端材料アカデミーを設立 20万人を育成

European Advanced Materials Academy to train 200,000 people

本文:

(2025年10月15日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会と欧州イノベーション・技術機構(EIT)は2025年10月15日、「欧州先端材料アカデミー(European Advanced Materials Academy)」を設立した。EIT教育・スキル・デイズ 2025(EIT Education and Skills Days 2025)の場で発足した本アカデミーは、EUの旗艦的な取り組みとして、先端材料、イノベーション、持続可能性の分野における欧州のリーダーシップ強化を目的とし、将来を見据えた人材育成を推進する。

本アカデミーは、エネルギー、モビリティ、エレクトロニクス、建設などのハイテク産業分野におけるスキルを有する人材の確保という喫緊の課題に取り組む。先端材料は持続可能な産業と強靭なバリューチェーンの基盤をなすことから、2029年までに20万人の人材育成を計画している。新たな人材の創出、生涯学習の支援、スキルギャップの解消が主要な目標であり、「EIT 原材料(EIT RawMaterials)」が中心となって実施する。

本アカデミーは、先端材料バリューチェーン全体において、多言語対応・モジュール型・認定済みの包括的な学習プログラム群を提供する。主な特徴は次のとおりである。

▽学生と専門家向けのためのスキル習得を重視した教育コース
▽デジタル材料モデリング、付加製造(additive manufacturing)、人工知能(AI)応用、持続可能な設計イノベーションなどの分野における、産業界と連携したトレーニング
▽教育者育成プログラムやマイクロクレデンシャル(短期資格制度)による教育の拡充と知識移転の確保

本アカデミーは2026年初頭に最初のトレーニングセッションの提供を開始予定である。

[DW編集局]