[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/10/16
抄訳記事公開日:
2025/11/25

欧州委員会と上級代表、防衛準備ロードマップ2030を発表

Commission and High Representative present new Defence Roadmap to strengthen European defence capabilities

本文:

(2025年10月16日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会と上級代表は2025年10月16日、欧州の防衛能力を強化する包括的計画「平和の維持・防衛準備ロードマップ 2030(Preserving Peace – Defence Readiness Roadmap 2030)」をEU加盟国に提案した。本ロードマップは、能力ギャップの解消、加盟国全体での防衛投資の加速、そして2030年までに完全な防衛準備態勢を確立するための明確な目標とマイルストーンを示している。

◾️防衛準備フラグシップ
共同的な対応が最も効果を発揮する分野で迅速に行動するため、ロードマップは4つの初期的なフラグシップ(European Readiness Flagships)を提示している。①欧州ドローン防衛イニシアチブ、②東側防衛監視(Eastern Flank Watch)、③欧州航空防衛シールド、④欧州宇宙防衛シールドである。陸・空・海・サイバー・宇宙領域における欧州の抑止力と防衛能力を強化すると同時に、NATOの能力目標に直接貢献する。

◾️能力連携による防衛準備
完全な防衛準備態勢の達成とは、加盟国の軍隊が激しい武力衝突を含むあらゆる危機への予測・準備・対応を確保することを意味する。ロードマップは、共同開発と共同調達を通じて重大な能力ギャップを埋めるため、加盟国に対し主要9分野(航空・ミサイル防衛、戦略的支援、軍事機動性、砲兵システム、サイバー・AI・電子戦、ミサイル・弾薬、ドローン・対ドローン、地上戦闘、海洋分野)での能力連携体制の形成を完了するよう求めている。

◾️防衛産業基盤
必要な規模とスピードで能力を提供できる強固で技術革新に富むEU防衛産業基盤の構築が不可欠である。防衛分野でのイノベーションの潜在能力を最大限に活用し、原材料など重要資源への過度な外部依存を低減して防衛サプライチェーンの強靭性を確保する。

◾️防衛投資の強化
本ロードマップは、「欧州再軍備計画(ReArm Europe Plan)/防衛準備2030(Readiness 2030)」に沿い、官民投資を拡大し、加盟国に生産力と防衛準備態勢を強化するための柔軟な財政手段を付与するものである。

[DW編集局]