[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2025/10/20
- 抄訳記事公開日:
- 2025/12/01
-
STFC、産業界向けの新たなAIスーパーコンピュータ「Mary Coombs」を稼働開始
- 本文:
-
(2025年10月20日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
科学技術施設会議(STFC)のハートリーセンターは、人工知能(AI)および高度コンピューティングを活用して英国産業界のイノベーションを加速するために設計された新たな高性能スーパーコンピュータを導入した。このシステムは、STFCダーズベリー研究所内に新設された3,000万ポンドのスーパーコンピューティング・センターに設置されており、英国初の女性商用プログラマーであったメアリー・クームズにちなみ「Mary Coombs」と命名された。
Mary Coombsは、前世代機「Scafell Pike」の10倍の演算性能を実現しつつ、エネルギー効率も向上させている。1秒間に24.41×10の15乗回の浮動小数点演算が可能な24.41ペタフロップ級のGPUベース・スーパーコンピュータであり、AIワークロードおよび高度な可視化処理向けに設計されている。この導入により、ハートリーセンターのコンピューティング能力は大きく進化を遂げた。
ハートリーセンターは、リバプール市域のサイエンスキャンパスであるSci-Tech Daresburyにあり、デジタルイノベーションの推進に向けた産業界との協働のために設置された英国の唯一のスーパーコンピューティング・センターである。
本スーパーコンピュータは、STFCとIBMによる総額2億1,000万ポンドの共同事業「ハートリー国立デジタル・イノベーション・センター・プログラム」の一環である。本プログラムは、英国の企業および公共部門組織が、AI、量子コンピューティング、データ分析などの先端デジタル技術を探究・導入し、生産性と経済成長を高めることを支援するものである。STFCスーパーコンピューティング・センターの開設は、政府の「AI機会行動計画」の実施にも貢献する。
[DW編集局]