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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国政府網
- 元記事公開日:
- 2025/11/04
- 抄訳記事公開日:
- 2025/12/05
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国家衛生健康委員会、「AI+医療衛生」応用発展方針を発表
- 本文:
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(2025年11月4日付、国家健康衛生委員会発表の概要は以下のとおり)
1.方針の背景
近年、党中央・国務院はAIの発展を極めて重視しており、2025年8月には国務院が「『AI+』行動の深化実施に関する意見」を発表した。その中で、診療補助、健康管理、医療保険サービスなどにおけるAIの活用を促進し、地域医療・健康サービスの能力と効率の向上を求めている。
これを受けて、国家衛生健康委員会は、「『AI+医療衛生』の応用発展の促進と規範化に関する実施意見」(以下「実施意見」)を策定し、国家発展改革委員会、工業情報化部、国家中医薬局、国家疾病予防管理局と共同で発表した。2.方針の概要
「実施意見」は、政府の主導、多方面からの参加、イノベーションの推進、安全かつ制御可能であることを原則に掲げ、医療・衛生分野におけるAIの適切な活用を促進し、予防、診療、リハビリテーション、健康管理において、スマートなサービスを継続的に提供していくことを目指している。
特に重視されているのは、第一に、実際の業務や現場のニーズに即してAIの応用を進めることで、理想論にとどまらず、具体的な医療現場の課題を解決する方向での展開が求められている。第二に、地域性に焦点を当て、医療AIの活用を地域や予防医療の分野に重点的に進めていく方針が示されている。第三に、産業界、政府、大学、研究機関、ユーザーなど多様な連携を奨励し、医療・健康分野における統合的な産業構造の育成・発展を促す姿勢が明確にされている。そして第四に、安全性の確保を重視し、「AIはあくまで医療の補助的役割を担うものであって、人間に取って代わるものではないという立場」を堅持するとともに、データの安全性や個人情報の保護についても強化を図っている。3.方針の主な内容
「実施意見」は五つの部分から構成される。第一部は全体的な方針を示し、2027年と2030年に向けた主な発展目標を明確にしている。第二部では、AIの応用深化に焦点を当て、基盤的な技術応用、臨床診療、患者向けサービス、中医薬、公衆衛生、研究教育、業界のガバナンス、健康産業といった8つの分野において、計24項目の重点的な応用内容が示されている。
第三部では、AI活用を支える基盤の強化に取り組み、基礎施設の整備、医療データの充実、AIに必要な演算資源やアルゴリズムの最適化、中間試験拠点の整備、科学技術人材と標準化の支援体制の強化が提起されている。第四部は、安全性と規範性の確保に関するもので、業界管理や審査体制の整備、監督手法や警告システムの革新、データセキュリティと個人情報保護の強化を図る内容となっている。
第五部では、組織的な支援体制の強化が掲げられ、制度の整備、実証プロジェクトの推進、広報・協力体制の構築を通じて、AI技術の普及と相互的な発展を後押しすることを目指している。4.方針の実施措置
国家衛生健康委員会は今後、党中央・国務院による「AI+」行動推進の方針を実行に移す。
まず、機関間の連携を強化し、国家体制のもとでの強みを生かしながら政策的支援を充実させ、各地域における方針の実施を指導する。また、リスクに応じた分類管理の手法を刷新し、データセキュリティと個人情報の保護を一層強化することで、医学分野におけるAIの適正な活用を推進し、医療・衛生サービスの質的な向上を支援する。
次に、中間試験拠点の先導的な機能を十分に活用し、業界全体に共通する課題に焦点を当てながら、共創型の業界プラットフォームの構築を進める。加えて、臨床の専門的な疾患データセットやAIコーパスを整備し、垂直型LLMに対応する産業向けの共通支援サービス基盤の構築も検討する。
さらに、新たな応用や実践事例を適時まとめ、広く共有・普及することで、AIの導入を集中的かつ効果的に進めていく。先進的な取り組みや成功事例を整理し、積極的な広報を通じて、AI医療サービスの全体的な運用効果を高めることを目指す。 [DW編集局]