[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ航空宇宙センター(DLR)
元記事公開日:
2025/10/21
抄訳記事公開日:
2025/12/11

AI安全性の国際標準化に向け、独・日両機関が連携を深化

Grenzen überwinden für sichere KI: Internationale Forschungskooperation nimmt konkrete Formen an

本文:

(2025年10月21日付、ドイツ航空宇宙センター(DLR)の標記発表の概要は以下のとおり)

ドイツ航空宇宙センター(DLR)人工知能(AI)安全研究所と日本のAIセーフティ・インスティテュート(AISI)との協力は勢いを増している。2025年春および夏に日本側の専門家がドイツを訪問したのち、10月17日にはDLR研究者が東京を訪れ、AISIの専門家と今後の具体的な作業計画について合意した。

会合では、DLRのデータ品質ツールキットと日本側のAI評価ツールを連結する方策が中心的に議論された。データ品質とAI評価は密接不可分の関係にあり、基盤データに問題があれば、いかに高度なAIであっても信頼性が損なわれ得るため、この組み合わせは特に重要である。

東京での議論は、AI安全性の確保には国際協力が不可欠であることを改めて示した。AIシステムが世界各地で開発・利用される以上、安全基準と評価手法も国境を越えて整合させる必要がある。両機関は、科学的根拠に基づく国際的なAIガバナンスへの貢献を目指し、AIシステムの信頼性を測定可能かつ実証的に高める手法の開発を共通目標として掲げている。

今回の訪問では、協力を実際の作業へと具体化する次のステップが確認できた。ドイツと日本の地理的距離は、AIシステムをより安全かつ信頼性できるものとする共通の目標によって埋められている。

[DW編集局]