[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2025/11/13
抄訳記事公開日:
2025/12/19

DARPA、重量物のドローン輸送競技「リフトチャレンジ」を開始

DARPA Lift Challenge: Unlocking the future of flight through American ingenuity

本文:

(2025年11月13日付、国防高等研究計画局(DARPA)による標記発表の概要は次のとおり)

軍事任務が一層複雑化するなか、兵士は多様な状況で運用可能な、より高性能のドローンを必要としている。同様の事情は、インフラ点検、物資配送、災害対応といった民間用途にも当てはまる。現在のマルチローター型ドローン(無人航空機システム:UAS)はシンプルかつ低コストで操作も容易であるが、可搬積載重量が低く、機体と同程度の重さのペイロード(荷物)しか運べない。

DARPAは、この重量運搬能力の制約を打破するため、「DARPAリフトチャレンジ(Lift Challenge)」を開催し、自重の4倍超のペイロード輸送を可能にする新たなドローン設計を募集する。本チャレンジは総額650万ドルの賞金を提供し、大学研究者、独立系イノベーター、産業界に対し、垂直リフト性能の新基準の確立を目指して挑戦を促す。DARPAの専門家は、空力設計、材料科学、推進システムにおける近年の進展に基づき、4:1のペイロード対機体重量比が実現可能であると理論化している。

参加にあたっては、軽量かつ高出力の航空機を設計する必要があり、燃料または動力源を含む総重量を55ポンド(約25kg)以下とするとともに、設定された5海里(約9.3km)の周回コースで110ポンド(約50kg)以上のペイロードを運搬できなければならない。この基準は、幅広い参加を可能にする設計条件により、創造性と革新的思考を促す。本チャレンジは安全性と規制順守を重視し、参加者は連邦航空局(FAA)の規制を厳格に遵守することが求められる。実機性能試験での競技は2026年夏に実施予定であり、登録は2026年1月開始、2026年5月締切とされている。

[DW編集局]