[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立標準技術研究所(NIST)
元記事公開日:
2025/11/20
抄訳記事公開日:
2026/01/06

NIST、持続可能な金属加工インフラの構築に向け5つの戦略を提示

Building a Sustainable Metals Infrastructure: NIST Report Highlights Key Strategies

本文:

(2025年11月20日付、国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology: NIST)の標記発表の概要は以下のとおり)

NISTは、経済全体で金属の使用・再使用をより効率的に行い、より効率的で持続可能かつレジリエントな米国の金属加工インフラを構築するための戦略を示す報告書を公表した。報告書は、再生材含有率に関する堅牢な規格の欠如、重要材料のサプライチェーン脆弱性など、目標達成に向けて対処すべき課題を指摘する。金属加工は、採掘、合金設計、製造、再使用、リサイクルを含む材料ライフサイクル全体を対象とし、持続可能性とレジリエンスの強化は、米国のイノベーション、産業競争力、経済・国家安全保障の向上に資する。

報告書は、アルミニウムや鉄鋼といったバルク素材の抽出・加工技術から、先進合金設計に向けた新たなデータ・モデリングツールの開発まで、金属製造に関する幅広い論点を扱う。また、スマートフォン、バッテリー、半導体、医療機器に不可欠なリチウムやコバルトを含む鉱物や、軍需用途やジェットエンジンに用いる超合金などの材料の重要性を強調する。これらの材料は入手が困難で、供給網の途絶リスクもあるため、産業界にはサプライチェーンの多様化、代替材料の特定、既存材料の循環利用を高めるリサイクル改善が求められる。

さらに、金属の再使用・リサイクル規格の改善の必要性を示し、分別効率の向上によるコスト削減や、再生材製品が性能基準を満たすことを保証する新たな認証制度が市場拡大につながる可能性を指摘する。

報告書が示す、これらおよびその他の課題に対処するための5つの戦略は次のとおりである。
▽リサイクルのための新しい分離技術を含む、持続可能な金属製造のための計測科学の高度化。
▽リサイクル率の高い金属の、性能基準に基づく標準の策定・改善を支えるためのデータを含む、標準策定の技術的基盤構築。
▽供給リスク対応およびリサイクル性向上のための製品設計に資するデータ・モデリングツールの強化。
▽大学・研究所・産業界の連携による研修プログラム設置を通じた人材育成・教育の促進。
▽知識共有とイノベーションを促す協働を確立するための、利害関係者の招集。

[DW編集局]